東洋の思想家の1人『老子』の説く人間の生き方に『無為自然』があります。
これは『宇宙の原理原則=道(タオ)』に従った生き方をさします。
老子は、人間も宇宙の一部、天地自然の一部であるから、タオに従った生き方を推奨しています。
このタオに従った生き方とは、現代的にいうと【ありのままで生きる】に近いのです。
無為自然は「何も為さず、自然に身を任せる」とという言葉ですが、まるっきり何もしない、ではなくて「人のルールではなく、自然に従う」という意味です。
老荘思想は論語のアンチテーゼなので、出世や競争で勝とうとか、名誉とか肩書きとかを得よう、すごくなろうとなさない、ということです。
なので、
【できる範囲で精一杯の努力をしつつ、あとは天地自然の変化、現実をそのまま受け入れる生き方】です。
できないことは頑張らなくてもいいけど、できる範囲で頑張る、のです。
例えば、
夏は暑くて夏バテする、
冬は寒くて風邪をひく。
自然な流れだよね〜ははは( ´ ▽ ` )
ではなくて❗️
夏バテしないよう季節の食べ物を食べるとか、冷たい水を飲み過ぎず、体を冷やし過ぎないにするとか努力する。
でも、夏の暑さは変わらないことをそのまま受け入れる。
冬なら体を温める食材を食べるとか、厚着をするとか努力する。
でも、冬の寒さは変わらないことをそのまま受け入れる。
例えば、髪の毛ボサボサ、ヒゲぼうぼう、爪も伸び放題…ありのまま
じゃなくて、身だしなみは整える。
例えば、
私は姫なんで、山でもワンピースとヒールです👗
じゃなくて!
山には動きやすいスポーティな格好で行くの!!!
少しでも山を登りやすくするための努力をした上で、山の険しさに文句を垂れず受け入れる。
無為自然とは、水のような生き方
こんなふうにイメージするとわかりやすいでしょうか。
注いだグラスの形に合わせるように、
環境に適応したり、自分が軽やかに、変幻自在に変わること。
ここで注意なのは、
「相手にじぶんを合わせる努力」だけを重要視して、自分の感覚を麻痺させるとか、自分をないがしろにしなさい、無理しなさい!というわけではないのです。
大事なのは「フィット」した状態を目指すこと
この「フィット」というのは、しっくりくる、ピタッとはまる感じで、自然な感じです。
このバランスは、己の感覚に正直にならないとできないのよね。
その上で、コントロールできないことはコントロールしようとせず、自分をコントロールする。
老荘思想思想の健康版は『東洋医学』としてまとまっている
空を見あげてみましょう。
深呼吸をしてみましょう。
肩の力をぬいてこの大きな宇宙の運行に身をまかせる、つまり無為自然になることで私達はもっとも脱力した、自然な生き方ができるのです。
環境や相手を変えようと争うのではなく、
私が柔軟に変化して生きる。
食べ物や、睡眠のリズム、衣服、心のあり方を調整する。
もともと、
人間の体にはホメオスタシスといって、外部環境の変化に体を合わせるチカラがあります。
そう、人間の体は、無為自然になるように作られているのです( ´ ▽ ` )
が、その仕組みが何らかの原因で崩れてしまうと、心身の不調となります。
鍼灸治療で、心もからだも共に無為自然で生きられる元の状態に戻してあげることにより、
明るく楽しく、無為自然な生き方=道 (タオ)に到達することだって、できるのです(╹◡╹)
無為自然な体つくりをしたい方は、鍼灸治療を受けてみてくださいね。
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