先週の日曜日、新宿御苑で蹴りまくりのイベントをしてきました。
キックミットをバシバシ蹴るのは、
動的×発散系のストレス解消法です。
そこに、
自然に触れるという
浄化系のストレス解消法が加わり、
かなり強力な癒し効果があります!

まずは準備運動から
参加した方たちから
「楽しかった」
「体を動かしたい欲が高まった」
「(帰宅後)よく寝られた」
「ミットを買おうかな」
などなど様々な感想が出てきて、、だいぶ楽しんでいました。
参加者の男性に写真を撮ってもらったのですが(その方の写真がない!)
青空が背景で綺麗だし、
躍動感のある瞬間を切り取ってます。
体を活かすイキイキとした瞬間。
こちらの女性の運動歴は卓球部なんですが、しなかやさがあって素敵ですね~(╹◡╹)
昔話
さてさて、今回の記事は私の昔話を。
たまには、付き合ってやってください(´∀`)
現役を引退して3年以上経過していますが、私はITFテコンドーを15年やりました。
2019年の段階では治療家として働く年数より、今のところテコンドーをやり抜いた年数の方が上回っています。
私という人間に大きな影響を与えている分野です。
頑張り過ぎだった時代
昔の私は、
えらく頑張ってました。
例えば、
テコンドー大好き!で夢中になって稽古してたときなんか、多少の風邪くらいでは休みませんでした。
大好きなことはとにかくやりたい!というのもありましたが、
アスリートは身体感覚が鋭敏で、すこしでも体がなまると
「動きのキレが鈍くなったなあ」
「体の動かし方が変だな」
と気づきます。
稽古を1日サボれば、体の感覚を取り戻すのに1週間かかる、なんて言われたり。
※休息日は大事ですよ!
そういう風になるのは嫌だし、
テコンドーの稽古場では周りは男性だらけだったので、男女で闘えば、身体能力としてはハンデがある身。
すこしでも強くなりたい。
負けたくない。
そんな思いが強かったです。
だから1日でも稽古を休むと、遅れを取るような気がしてたんです。
それは焦りにも近かったかもしれませんね。
「練習⇔休息」のON/OFFがじょうずにできなかった頃
とにかく
追い込んで、追い込んで、頑張る!
みたいな暑苦しい脳しかなかった(笑)
もちろん、猛烈に足し算をした甲斐あって技術は上達したわけなんですが【長期的目線】でみると、それだけではダメなんです。
なんせ、体を動かすのはしこたまやっても、それに見合っただけ体を休めていませんでした。
それがゆえに、のちのち腰椎椎間板ヘルニアを発症することになるほどの強い慢性腰痛を20歳の時点ですでに抱えていました。
私と同じように身体を壊した選手は数知れず。
下手をすれば、体のどこかしらの痛みがひどくて、若くして現役引退…だなんで人も。
競技を続けたい気持ちと、激しい痛みで思うように動かない体との間で葛藤し、眉間にしわを寄せてうつむいていた先輩、同期、後輩・・・と色んな人たちを見ました。
大学生くらいの若い頃なら勢いに任せて無茶なトレーニングができるので、結果を出すのはできるといえばできる。
けれど、それは「あの時は若かったね」で片付けられてしまうような一時的な成果で終わってしまいます。
何年間にも渡り、結果を出し続ける選手の特徴とは
体の痛みに耐え兼ねて、早々に引退する人もいれば、永く活躍する人もいる。
この両者の違いはなんでしょうか?
どんだけ追い込んでも体が壊れない無敵超人!
というわけではなく、
どこかでいったん体を壊して限界を向かえています。
世界大会に出場するほどの実力がある選手も、思わぬ怪我で長期欠場したり、ある種の挫折体験をしています。
そこから、トレーニング方法を見直したり、何が何でも続けるんだ!という強い意志があるのはもちろんのことですが、
栄養学を学んだり、
鍼灸マッサージなどメンテナンスを受け始めたり、
メンタルトレーニングをとりいれたり、
あらゆる方法で自分の心身のメンテナンスもしっかり管理できるようになっていきます。
抽象度低めでいえば「昔より回復する行動を増やしている」のですが、
抽象度高めにいうなら
挫折体感前の自分のやり方、あり方を見直し、
強さだけでなくしなやかさも身につけるようアップデートして、
挫折を乗り越えられた人が永く活躍しているわけです。
今までのやり方が間違っていた、
あるいは
もうこれからは通用しない。
この現実を直視して、
「これからも競技を付けるために、結果を出すために、じゃあどうしようか?」
と新しいやり方を模索して、地道に取り組んでいく。
これが黄金パターンです。
当時、私は健康やトレーニングの知識も皆無だったし、スポーツ栄養学も本を買ってかじったものの、まるでチンプンカンプンでしたʕʘ‿ʘʔ
だから、
【頑張る↔︎休む】のバランスもよくわからないし、とにかく自分に負荷を与え続けることばかりになるんですね。
当時を振り返ると、
「何してるんだ・・・」と呆れてしまいますが(^^;)
私は大学院に進学して、心理学を専攻してましたが、研究が多忙な中、睡眠時間を削って、無理やり練習してました。
そんなんだから、体は回復しないし、腰は痛いし、試合は出場するだけでやっとで、1回戦敗退なんてザラで、思うような結果を出すこともできませんでした。
(徹夜明けとかとても危ない出場の仕方をしてました。心不全で急死しなくて良かった!)
大学院の頃は、食事はコンビニ飯、お菓子ジュース、みたいな不摂生の極み。
当然ながら進学後、一年も経たずに、心身を壊すことになったのです。
もちろん、
練習のし過ぎだけが原因ではなく
食事、ストレス、睡眠不足・・・と複雑にたくさんの要因が絡み合ってのことでしたが。
全日本大会出場、というのはひとつの目標になるので、すでに全日本大会に出場している先輩たちに
「みんなで全日本大会に出場しよう!」
だなんていわれ、私を含め後輩達は目をキラキラさせながら憧れたものです。
ところが、
大好きだったテコンドーが思うように出来なくなるボロボロの体に24歳くらいでなりましたし、全日本大会に出場する権利を獲得するほどの実力は蓄えられず。
観客席から試合会場を眺めて
「あの舞台に立てない自分は、ここで一体何をやってるんだろう…」
と視界は涙でぼやけ、絶望していたことを今でも覚えています。
好きなことをやりたいという想いがあっても、体が元気じゃないとぜんぜんついていかない。
と20代半ばで早くも痛感しました。
でも、
そんな過去も何年も経った今となれば、宝のような経験となっています。
なんといっても、
人は限界を超えるとどうなってしまうのか?
それを自分の身体をぶっ壊したことによって、身をもって学びました(^^;)
「どんなに好きなことでも、やりたくてやったことでも、物事には限度があり、ほどほどが大事だな」ということ。
本当に好きなことだからこそ、それをやり遂げるために計画的に休むことも必要であること。
何年たっても、何十年後も、長く続けたいのなら所々で、ゆるやかに生きる時間も不可欠なこと。
人生のどん底期のような辛い経験は本当に成長となる学びを人に与えます。
「死なない程度の困難は人を強くする」
by ニーチェ
===
生命を脅かす病気や自然災害、人災がターニングポイントとなり
人は逆境の中で本当の自分に目覚め、
新たな挑戦をし、
人生をより広い視点から眺められるようになる。— はらひろ@心と体と東洋医学 (@harahiro0501) April 19, 2019
そして、
そのときの慢性腰痛をぼやいたときに、テコンドー仲間から
「鍼が良いって○○師範が勧めていたよ」
という間接的なおススメを受けて、勇気を出して鍼を受けるキッカケになりました。
鍼のおかげで当時の腰痛はすくわれ、体が痛みなく動かせるようになっていきました。
そこから、バランスボールとか水中ウォーキングとかを取り入れセルフケアにも力を入れていき、相乗効果で腰の状態がかなり良くなっていきました。
鍼灸の良さと、やりたいことをやるために健康であることの大切さを痛感した私は、のちのち鍼灸の道へと行くことを決断します。
無茶しまくりの20代を経て、いまやもう30代後半。
かつてと同じようには生活できませんね。
だいぶゆるやかに、心も体もしなかやになってきていますが、
やっぱり根は、真面目で頑張り屋。
そんな自分の本質からすっかり抜け切れないところもあるもんです。
「私」という人間はそういう傾向がある、ということを知って、
自分を俯瞰して、心と体の声をよ~く聴くようにしています、
もちろん、何十年も生きていれば、
キツくても耐えなければならないとき、踏ん張らないといけないとき、歯を食いしばらないといけないとき、誰しもそんなときがきます。
そんなときこそしっかりメンテナンスされた体はあなたの強い見方になります。
昔の私なら
「このくらいの風邪なら道場に行こう」みたいに練習を休まなかったでしょう。
でもそれは体をぶっ壊しにかかっているだけであるとわかります。
負荷を与えたら、その後はしっかり休む。
これは【静と動】、【陰と陽】と同じく【1対】なのです。
休むことは決してサボることではなく、両方が必要ということです。
時に頑張り、時にゆったり過ごす。
頑張りたいからこそ、達成したい目標があるからこそ、上手に体を休めるのです。
最近、休んでますか?
最近、サロンに来た方が、
「はあ~疲れたぁ」と盛大にため息をついていました。
「どうしたんですか?」
と聞いたら
「五月病…」
とポツリ。
いやいや、まだ4月ですから(^∀^;)
ということで、明後日からいよいよゴールデンウィーク。
世間様は未曾有の10連休。
新しい年度が始まり
1ヶ月近く経つと、じわじわお疲れが出始める方もいる時期。
季節の変わり目だったり、雨が降って急に冷えたり、逆に蒸し暑かったりします。
気候変動に飲まれて体調を崩している方や、
「なん調子がイマイチだなぁ」
と違和感を感じている方は、早めに自分の体の緊張を緩めてあげてくださいね。
火事が発生しても初期段階で消したらぼやで済むけど、放置したら家屋が消失してしまうように、どんなことでも症状が軽い段階で手を打てばよいのです。
なので、「まあそのうち治るでしょ」と高をくくって、うっかり悪化するまで放置してしまいがち。
そうんってしまうと、後が大変です。
悪化するまで放置してたら、
ちょちょっと治療してすぐに治りました!
とか魔法のように都合よくいかないからね(笑)
手痛い思いをするのも、それも経験にはなりますが、
自分を大切にして、やんわり付き合って行く術を身に付けて上手に生きていきましょう。
ではでは、ゴールデンウィークも一部すでに治療の予約を頂いていますが、午後から治療しておりますので、受けたい方はメールもしくはLINE@からお問い合わせください。
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最後の最後まで読んでくれた方にお知らせ(・∀・)
元号が切り替わる節目で持って(←ありがち)
2016年から始めたLINE@は廃止して、
新LINE@をご案内します。
新LINE @に登録してくれた方には5月限定のプレゼント企画がありますので、次のお知らせをお楽しみにー!