4月下旬に久しぶりに酵素ドリンクと甘酒を使って3日ファスティングをおこないました。
日ごろ鼻うがいもしてるのですが、鼻うがい後に出てくる鼻水の量が普段の3分の1以下だし、必然的に鼻どおりもだいぶ良いです。
鼻づまりの原因は食べすぎかもしれませんね。
さてさて、
以前、サロンに来院したアラサーの女性が、
「将来は子どもが欲しいしから、今から体つくりをしたい」
とのことで、はじめての鍼灸を受けにきてくれました。
が、来院前に婦人科で検診を受けたら子宮後屈を指摘され、
「子どもが欲しければ不妊治療を早く始めたほうが良いかも」
というようなことをドクターにいわれ、ショックを受けた模様。
この方は子どもが欲しくて体のことを考えて転職したり、自分の才能を活かして使命に向かうような仕事をこれからしていかれるような方だと思います。
・・・が!
「出来にくいかもよ」っていわれちゃうとショックですよね。
クライシスしちゃう(;∀;)
でもね、安心して!
子宮後屈だからって必ずしも不妊症とは限らないし、
むしろ仕事で過労だったりストレスを溜め込んでたりするほうが不妊の原因になりうるじゃないかな?ってこともあるし、
過去の経験上ですが鍼灸を継続治療していた方で自然妊娠した方もいるし、
(この方は旦那さんの治療も必要だった)
子宮後屈は気にしなくていいんじゃないかな?
って話です!
というわけで、今回の記事は、
子宮後屈ってほんとうに不妊の原因になるの?
について書いていきます。
ではでは、
まずは子宮の向きについてちょっと見てみましょう。
子宮後屈?前屈? そのの向き方にはいろいろある
こちらの画像はネットから拝借しました。
前屈か後屈しか書かれていませんが、
子宮が前方(おなかのほう)に傾き、さらに前方に向かって曲がっている場合は「前傾前屈」とよびます。
子宮が後方(せなかのほう)に傾き、さらに後方に向かって曲がっている場合は「後傾後屈」とよびます。
画像もちゃんとそうなっていますね。
一般的に「前傾前屈」の人のほうが多く、「後傾後屈」の人には不妊と生理痛が多いことから、40年くらい前までは、「子宮後屈が不妊と生理痛の原因」と考えられていました。
だから、子宮の向きを矯正する手術が開腹で行なわれていたんですね。
しかし、現在では「子宮後屈は必ずしも不妊と生理痛の原因ではない」と考えられるようになったので、このような手術が行われることはありません。
子宮後屈の原因は大きく3つに分類される
子宮後屈になってしまう原因を分類すると
- 生まれつきのもの
- 子宮内膜症による子宮後壁と直腸の癒着が原因のもの
- 子宮筋腫の存在によるもの
こんなのががあります。
この中で
②の場合は、高い頻度で不妊と生理痛を伴い、
③の場合も不妊と生理痛を伴いやすくなります。
このことが昔「子宮後屈が不妊と生理痛の原因」とされていた理由です。
これらの場合は子宮後屈をどうこうしようとするのではなく
癒着をはずして子宮を元の位置に直すような手術をするというな
根本へのアプローチが大切になりますが、
レアケースです。
- 生理痛がひどい
- 生理以外でも生理痛のような痛みがある
- 性行時痛がある
- 排便時に痛む
- 頻繁に下痢をする
こんな症状を伴うわけでもなく、
診察して「子宮後屈ですね~」といわれたけど、
特に他の婦人科疾患も見つからない・・・
という状態なら、子宮後屈であること自体にはあまり問題はないと思って良いでしょう。
子宮は柔軟で位置が移動することもある
はい、もう一度子宮の画像です。
子宮は、前方の膀胱と後方の直腸との関係である程度は移動するものです。
(ピンクの子宮の前後にある茶色いイラストが膀胱と直腸を表しています)
膀胱にお小水がたまって膨らんできたら子宮は後方に押される。
直腸に便がたまってたら子宮は前方に押される。
セックスのときも膣内には陰茎が挿入されるので、体の中で子宮はある程度は動くのです。
ところが、子宮が癒着していれば動かなくなるので、ほかの臓器の伸縮にひっぱられて、排便時痛とか、性行時痛とか起きるわけです。
そういう癒着がなければ前屈の人が後屈になったり、後屈の人が前屈になったりと変化している様子がMRIや超音波で見られるようです。
ドクターから「妊娠、出産すれば子宮後屈が治るよ」と言われたという患者さんもいましたが
これも「子宮は動く」ということを表しています。
ここまでまとめると、
2.子宮内膜症や子宮筋腫が背景にある子宮後屈は生理痛や不妊の原因となりうる
3.子宮は柔軟で位置が移動することもある
となります。
今回の記事は
子宮後屈が不妊の原因になるかも!?
ショーーック(;д;)!
という方向けに書いてみました。
冷静に状況を把握したら、そんなに悲観的なものではないからご安心くだされ!
そんでね、
冒頭でも書きましたが
ハラグチ的には「子宮後屈そのもの」より
好きじゃない仕事をヘトヘトになるまでやっている生活とか
ヘトヘトだけど特に体のケアをしていないとか
食事・運動・睡眠とか
人間関係とか
ストレスとか
体の冷えとか
他の要因を見落とすほうがやばいんじゃないかな?
と思っています。
もちろんですね、不妊症を引き起こす原因は、検査の結果あきらかになるものも沢山あるし、
東洋医学で「未病」と言われる不明確な原因もあるし
男性要因も大いに絡んでくる・・・
ということで、一筋縄でいかないジャンルです。
が、
まず「現在地を知る」というのは大事です。
現在地を知って、
「じゃあそこからどうしようか?」
と考えて行動していけば良いんです。
判らなかったらプロに聞いて下さい。
現在地を知るために
★早い段階で婦人科に行って検査を受けてみる
のはハラグチもおススメします。
(あ、でもそこからいきなり投薬するかどうかは別だけども!)
では、次の記事で
子宮後屈って鍼灸で治るんだってよ奥さん!
なオハナシを東洋医学的な切り口で
説明していきますよ。
Yahoo!知恵袋にで、主に子宮筋腫の内視鏡手術を行なっている医師からの回答を参考に
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14178248854?ccode=ofv&pos=1