塩灸(へそ灸)で胃腸のメンテナンスをしよう

東洋医学

お灸とは、肌に直接お灸をする『直接灸(ちょくせつきゅう)』と、ミソ、ショウガなどお灸と隔てるものを置いて間接的に温める『隔物灸(かくぶつきゅう)』とに分かれます。

 

今回は、盛り塩越しにお灸をする『塩灸』について紹介していきます。

こちらはモグサ

モグサを丸め、塩の山に置いたところ。

着火!

 

うーん、和紙が厚くて熱が通りにくい。

 

ほんのり暖かさを感じるけど、体に影響を及ぼすレベルではない。

 

ということで、薄手の和紙もしくはガーゼを使用することで熱が伝わりやすいでしょう。

 

 

この塩灸、腹部、腰部、骨盤を温めるのに使ったりしますが、珍しい部位として『ヘソ』をア貯めるのに用いられます。

へそには【神厥】がある

ヘソに鍼はできません。

 

消去法で灸でが、へその緒で母親と連結していた部位で、気が入ってくる重要な部位とされます。

 

 

触ってはならぬとされるツボだけど、塩灸だけはするのです。

 

なぜ粗塩かというと、粗塩は水分を多く含んでおり、これにお灸の熱を加えると、「ジワーっとした気持ちの良い湿熱」になるのです。

精製された塩は水分がないので不可

 

期待される効果

疲れやすい・下痢便秘・泌尿器症状・婦人科疾患の改善など

こちらは学生時代に授業で作った竹灸です。

 

へそに熱がじんわりきて、お腹が動いて眠気や、空腹感が出ます。

使用後。

【厥-けつ-】とは

学研漢和辞典(藤堂明保篇)

①その、それ 其と同系の遠称の指示詞
②つかえてもどす、のぼせる、また、その病状
③くぼみにひっかかる、カギ型にくぼむ。まげる。
石弓をかぎ型のくぼみにひっかけて石をはねとばすこと

(解字)矢筈(コ型のくぼみ)+人が体をコ型に曲げてさかさになった姿
の会意文字。
もどしたり吐いたりして倒れる時の体のくぼんだ姿を示す。

 

「諸橋大漢和辞典」

・石を発掘する
・ほる
・つくす、つきる
(素問・陰陽離合論)陰根厥き、火敦起きる
・病名。のぼせ
(素問・六節蔵象論)足凝るは厥を為す
(素問・陰陽別論)厥、足冷、即ち気逆也

・みじかい
・ゆれうごくさま

「厥陰」という名称

(素問・至真要大論)両陰こもごも尽くるが故に厥陰というなり

に由来し、陰が尽きるという意味。

 

 

つまり、神厥とは、くぼんだところを指すものでもあるし、神が尽きる場所とも言える。

 

 

古典を紐解けば、

気逆(上に行った気が下る、下に行った気が上に行くなど。②のつかえて、のぼせるに当たる)や、

体内の気の流れと外界の気の流れが合致しない証を指すから、

神厥は【外界と体内を調和させる要穴】とも言える。

厥の原義とその病理観

 

 

というわけで、そんな塩灸でおなかの調子を整えたり、体のを調和させてバランスの良い上体にしてみるのをオススメしますよ~。

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