産後ケアにも鍼灸は有効ですが、乳児をお抱えのママさん・パパさんたちの登竜門として「赤ちゃんの抱っこで腱鞘炎になる」場合がありますが、そこまではいかないけど肘や、肘の下付近の腕が痛む方は多いです。
どのあたりが治療点になるか記事を書きます。
セルフケアの介入ポイントとしても使えるので、参考にしてください。
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赤ちゃんの抱っこで痛みを訴える部位
ツボでいうと手三里 -てんさんり-(長橈側手根屈筋と短橈側手根屈筋の間)に痛みを訴える方が断トツですね。
男性でも抱っこ疲れが起きる部位です
橈側手根屈筋の作用は手関節の屈曲と橈屈(親指側に手関節を曲げる)なので、まさしく抱っこのときの手の動き。
また橈側手根屈筋は肘(外側上顆炎)に付着するので、合わせて治療すると、疼痛緩和の相乗効果や持続力が出ます。
こちらはお灸で温めると良いでしょう。
治療の補助
ツボの四瀆-しとく-より親指1本ぶん上で、総指伸筋と小指伸筋との間に鍼を打ちます。
これらの筋肉の作用は、第2~5指の関節(DIP関節、PIP関節)の伸展、親指の関節(MP関節)の伸展、手関節の背屈。
肩甲骨上の筋肉だと天宗-てんそう-(棘下筋)と臑兪-じゅゆ-(棘下筋と三角筋後部線維)にも痛みを訴える方がたまにいます。
棘下筋の作用
肩関節の外旋(外に腕を捻る)
三角筋後部線維の作用
肩関節伸展(後ろに腕をやる)
抱っこは肩関節屈曲(腕を前にやる)と内旋(内側に腕を捻る)
拮抗筋である肩関節を伸展させる筋肉と、外旋させる筋肉が、赤ちゃん(重たい!)を落とさないように腕を抱っことは反対方向に頑張って引っ張っている、というイメージですね。
腕が痛いという主訴でも、この辺りを含めて全体的に治療すると持続力が出ますね。
腱鞘炎を発症してしまうと完治まで2〜3ヶ月かかりますが、どんどん成長して体重が重くなる赤ちゃんの抱っこが原因で起きた腱鞘炎はさらに長引きやすいため、積極的に治療する必要があります。
予防したほうが良い症状と言えるでしょう。
セルフケアでも痛みの解消がうまくいかない場合は、サクッとプロの手を借りて快適な子育てライフを送りましょう。
セルフ灸で今回紹介したような場所にお灸をしてみるのもオススメです。
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