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子宮体癌の発生機序や予後などについて勉強中

治療院に子宮体癌の既往歴がある患者さんが来院しました。一旦治癒したものの、再発の可能性があるので、早く妊娠したいとのこと。

子宮体癌について在学中に習ったくらいの知識しかありませんが、学校の図書館でたまたま『産婦人科MOOK2 子宮癌と膣・外陰癌』という本を見つけました。掲載されているのは1978年の論文なので、40年くらい前の研究ですが、今でも変わらない部分もあるので、勉強しています。

子宮癌=子宮体癌+子宮頸癌で、

子宮体癌の中に子宮内膜癌が含まれます。

子宮体癌に対するアプローチとしては、放射線治療よりも手術療法のほうが優れた治療成績をおさます。放射線治療は手術不能な場合に限るべきだとされますが、子宮体癌に手術は「子宮全摘+両側付属器切除+リンパ節切除」をおこないます。これでは永久不妊になるので、妊娠希望で手術を拒否する人は放射療法を実施する、ということですね。

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内膜癌の発生に性ステロイドが関与すると想定

子宮内膜は、月経周期とともに性ステロイドの調節を受けestrogen支配による再生、増殖、progesterone支配による分泌、剥奪を反復する極めて特殊な組織であるので、子宮内膜を発生母地とする内膜癌の発生、進行過程で性ステロイドが関与すると想定されている。

子宮内膜増殖症および癌が好発する人

  1. 不妊、未産、遅発月経、肥満、高血圧、糖尿病、肝硬変、多嚢胞性卵巣(Stein-Leventhal)症候群、あるいは内分泌活性卵巣腫瘍など性ステロイドを主体とする内分泌変調を合併した閉経後婦人
  2. 長期間持続的にestrogen製剤の投与を受けた閉経後婦人

推測される内膜癌の発生機序

従って、estrogenが長期持続的にprogesteroneによる拮抗作用をうけることなく子宮内膜に作用する結果内膜の増殖が持続、良性腫瘍であるポリープ→腺嚢性増殖症→前癌病変と考えられる腺様増殖症→carcinoma in situ→浸潤癌という連続的悪性化の過程をへて内膜癌が確立されると想定されている 

※carcinoma in situ=上皮内癌

子宮ポリープや内膜症はやがて癌化する可能性があるので、estrogen過剰という状態を是正しないといけませんが、基本的に病院では生活指導をしませんね。

初期のピルにはestrogen製剤だけが含まれていたため、 子宮癌のリスクを上がっていました。拮抗作用のあるprogesteroneを入れることで問題を解決したとはいうものの、ピルに含まれるホルモン剤の量が自然な状態では考えられないほど多量であることから、estrogen過剰になり、やっぱり癌はがあがるよね、という理由で、危険視されていますが、

estrogenが子宮内膜に直接発癌性に作用しうる証拠は特に動物実験から現在まで得られていない。

とのことです。  

現在は論文がが発表された当時には出回っていなかった第四世代の超低用量ピル(estrogenの量が少なくても効果的=強力な作用のある製剤が入っている)が一番危険だと言われているようですが、どうなんでしょうね。 

参考

子宮体癌ホルモン療法の適用と効果,高見沢裕吉・関谷宗英・河西十九三,産婦人科MOOK No.2.1987.子宮癌と外陰癌,pp.225-241.

子宮体癌の予後と治癒率

癌と一言でいっても進行の度合い、リンパ節転移の有無が異なります。論文によると、

腫瘍の組織学的分化度、筋層内浸潤の程度、リンパ節転移とは密接な関係があり、腫瘍が未分化であれば、筋層内浸潤も深く、リンパ節転移率も高くなり、従って予後が不良となる。

とのこと。

Leesによると骨盤リンパ節に転移を認めた症例II期、III期に多く、未分化型のものが多く、予後は悪く、再発および進行が早い。一方転移を認めない将来は I期に多く、細胞の分化は良く、予後も良好であり、リンパ節廓清は予後の改善になんら関係ないと述べている。

そして、

Javertの報告では、リンパ節転移のない症例の3 1/2年生存率の生存率94.4%に対し、リンパ節転移(+)の症例の3 1/2年生存率は28.5%と極めて悪い。 

3 2/1という表記は、おそらく3年半のことだと思います。こういう書き方をするんでしょうか。

子宮体癌に限らず、癌の特徴は「浸潤」と「転移」であり、転移癌については現在でも予後不良です。転移してなければ治る見込みがありますが、来院した患者さんは、再発の可能性もあるかも、とのことでした。どうなんでしょうか。

来院した患者さんのステージが幾つなのか詳細は不明ですが、一旦治ったということは、おそらくステージIでしょう。

近藤誠医師によると転移のないステージIは「がんもどき」とのことで放置を勧めていますが、まだ議論が起きていますね。

不妊治療に携わっているといろんな婦人科の既往症をお持ちの方が来ます。困難な状況の中でも諦めずに治療している方たちの体調を鍼灸で整えて、少しでも役に立てたら、と思います。

参考

子宮体癌の予後と治癒率,増淵誠夫・藤本郁野・斎藤洋子・久保久光,産婦人科MOOK No.2.1987.子宮癌と外陰癌,pp.244-247.

では、ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

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