性格と寿命に関する様々な研究の中に、スタンフォード大学のルイス・マディソン・ターマン教授が、約1500名のこどもたちを80年以上にわたって追跡調査しました。
5つの性格分類
性格は、次の5つに大きく分けられると言われます。(ビッグ5)
職務遂行能力とビッグ5は関連が深いので、就職試験などの適性検査として用いられることもあります。
- 開放性・・・好奇心旺盛で新しいことにも心を開く性格
- 勤勉性・・・自己統制力や真面目さを表す正確
- 外向性・・・社交的で外の世界に対して積極的にかかわる性格
- 協調性・・・他人を思いやる優しい性格
- 神経症傾向・・・不安や緊張が強い性格
勤勉な性格だと長生き
ターマン研究では、寿命とかかわりが深い性格は勤勉性であると結論しました。
それ以前は開放性や外向性のほうが健康的であろうと考えられていたので、そのことを覆しました。
確かに、社交的で好奇心旺盛なヒトって、なんだか長生きしそうなイメージですね。
しかし、社交的なヒトは、もしかしたら飲み会などに誘われたら断りきれないでしょうし、飲みすぎてしまうかもしれませんし。
好奇心旺盛すぎて無謀なことに挑戦した結果、事故死するヒトもいるかもしれません(海外ではSNSに刺激的な動画を投稿するために転落死する若者がいますね)。
治療院での実際
治療院で生活指導をしますが、勤勉なヒトは、「運動しましょう」とか「食べ物はこれを控えましょう・食べましょう」とか指導すると、きちんと実行してくれます。
生活指導を受けて生活を改めていく人がより健康になっていくのを目の当たりにしています。
自身の行動をきちんとコントロールするできる勤勉な性格のヒトは死亡リスクが低下するのだろうと思います。
生活の基本はコツコツ真面目に、たまに羽目をはずす。
そうするのが健康も、楽しみも一挙両得の上手な生き方ですね。
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